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2-3. 必要なデータファイルの作成

このセクションでは、先のセクションで説明した最低限のデータファイルを作成し、実際のキャラクターを起動するところまでを取り扱います。まず、先に画像ファイルを作成してみましょう。

※Chararina Ver.3.30以降に対応しました。2007.04.18 変更。本文中の記述は「キャラクターデータフォルダ」→「datフォルダ」、「TESTRUNフォルダの中のpersona.exeを実行」→「Chararinaを実行」にそれぞれ変更されています。

1.bmpまたはpng形式の適当な画像ファイルを用意してください。適当なものがなければ、次のファイルを利用してください:chara.png

2.PDK に含まれる、bmpconv を利用して画像ファイルを変換します。bmpconv.exe を実行して、左上のファイルウィンドウに画像ファイルをドラッグします。リストに追加されたら、下の変換ボタンを押してください。画像ファイルが元あった場所に、[画像ファイル名].hp3というファイルが生成されます。

3.hp3形式のファイルは Chararina が読み込める画像ファイルです。位置情報などを埋め込めますが、ここではまだ扱いません。

4. このファイルを、chara.hp3 と名前を変えてからdatフォルダにコピーしてください。

ここまでで、画像ファイルの準備が終わりました。それでは次に、プログラムの準備を行いましょう。

1.テキストエディタで action.aya というファイルを作成し、以下のプログラムを入力します。コピー&ペーストを行うと入力間違いがありません。

[code lang=”cpp”]
int LoadBitmap( string fname );
void DisplayImage( int effectflg );
void Talk( string str );

action StartUp@(false){
//起動時のアクション。

LoadBitmap(“chara.hp3”);
DisplayImage(0);

Talk(“こんにちは。”);
}
[/code]

2.action.aya を aya フォルダに保存します。

3.テキストエディタで make.bat というファイルを作成し、以下のコマンドを入力します。コピー&ペーストを行うと入力間違いがありません。

[code]
ayac action.aya
copy *.exa ..\TEST\CCG1\dat
pause
[/code]

4.make.bat を aya フォルダに保存します。.bat ファイルはバッチファイルと呼ばれます。

ここまでで、プログラムの準備が終わりました。それでは実行してみましょう。

1.make.bat をダブルクリックして、コンパイルを実行します。正しくコンパイルが完了すると、「続行するには何かキーを押してください . . .」と表示されます。ここでエンターキーなどを押すと、コマンドの実行が終了します。

2.Chararinaを実行して、キャラクターを起動します。ここまでの手順に沿っていれば、キャラクターが画面に現れて挨拶をするはずです。

まとめ:

  1. 画像ファイルは、PDK に含まれる bmpconv.exe で変換します。
  2. プログラムは、ayac.exe と ayap.exe でコンパイルします。コンパイルにはコマンドラインからコマンドを入力する必要がありますが、バッチファイルを使用すれば繰り返して利用できます。
  3. 起動して画像を表示するところまではとても簡単です。
このエントリは2006年12月26日火曜日の17:26:18 にキャラクター作成 実習編分野として掲載されました。
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3 つのコメントがあります

コメントNo.001 - 2007年3月12日 @ 8:37:36 - 月城まりあ

ひよっこベンダーとしていつもお世話になっております。このコーナーはいつも本当にありがたくて助かっています。

Vista向けにChararinaの仕様が変更されたことに伴って、キャラクターのデータフォルダの位置が変更されているため、キャラクターを作る際、テストランに注意しなくてはならないことがあるようです。
(…なにぶんひよっこなので当方の知識不足でしたらごめんなさい)

一度テストランを試みると、キャラクターのフォルダ位置が自動的に「移動」されてしまいます。(コピーではないので元の位置にはキャラクターのフォルダがありません。)

キャラクターのフォルダはWindowsスタートメニュー>Chararina>キャラクターデータフォルダから確認できますが、Aplicationフォルダ内にまとめられているため、テストラン用にコピーしたChararinaを使おうとしても、正規にインストールされた元のChararinaとまったく同じように動いてしまうようです。

したがって、他に普段起動しているキャラがいるような場合、テストしたいキャラを「キャラクター切り替え」で別途呼び出さなくてはならないようです。

また、キャラクターデータフォルダが移動されてしまうので、バッチファイルもこの命令のままではおそらく2度目以降は自動でexaファイルがキャラクターデータフォルダにコピーされないと思います。

ご確認いただければと思います。

コメントNo.002 - 2007年3月18日 @ 23:15:53 - shuna

月城まりあさん、こんにちは。ご指摘ありがとうございます。

ChararinaのWindows Vista対応によって、XP以前でもキャラクターデータフォルダが移動されてしまうようですね。
記述を訂正すべきなのですが、Chararinaも安定するようになって久しく、そもそもテスト環境を別個に用意する必要があるのか怪しくなってきたようです。昔は問題の切り分けがしやすかったのですが、バージョンアップ以外の要因で問題が発生することもなさそうですので、作成環境構築の手順を含めて全面的に書き直したいと思います。

いましばらくお待ちくださいね。

コメントNo.003 - 2007年4月19日 @ 19:42:35 - shuna

以前のようにテスト環境を別に用意することは難しいようですので,開発用キャラクターの位置を標準的にインストールされるChararinaから起動されるように記述を改訂しました.バージョンアップによって変更されたフォルダ位置に合わせたつもりですが,もし誤りがあればご指摘ください.

また,どうしても別フォルダにキャラクターのデータを置きたいんだという方は,シンボリックリンクやリバースポイントといったキーワードで検索するとなんとかなるかもしれません.ただこの場合でも,どこからChararinaを起動しようとも同じフォルダを見に行くわけですが.


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